自然の力強さを感じる備前焼のマグカップは、毎日使いたくなるシンプルなフォルムが魅力。容量は約230mlと大きすぎないサイズで、食事やティータイムはもちろん、オフィスのデスクなどでも重宝しますよ。恒枝直豆氏の作品は、普段使いに向けて扱いやすい薄さに仕上げられているため重すぎないのも魅力です。実用的なアイテムなので、プレゼントにもおすすめです。■千年の歴史をもつ備前焼のマグカップ岡山県備前市で作られる陶器、備前焼のマグカップ。備前焼は日本六古窯のひとつで、千年の歴史を持つ伝統工芸品です。良質な土の質感をそのままに感じられるあたたかみのある味わいで、素朴でありながらも自然の力強さを感じる備前焼。釉薬を使わず絵付けもせずに焼き上げるため、焼成時の窯の中の状態によって色や表面が変化します。このマグカップを手がけている陶芸家、恒枝直豆(つねきなおと)氏は登り窯ではなく穴窯を利用しているため、一般的な備前焼よりも明るいオレンジ色の発色が強く出ているのが特徴。窯の焚き方次第でさまざまな色合いを表現できる備前焼の魅力が最大限に活かされています。■すべてが一点もの!ふたつとない個性芸術品としても多くの人に好まれている備前焼。焼かれる際の高熱や灰などの作用を受けて、ふたつとして同じものが生まれることはありません。ひとつひとつの作品が表すその個性こそが、大きな価値を生み出していると言えますね。このマグカップも同様に、同じように整形されて焼かれても表情はひとつひとつすべて異なります。自分だけのマグカップの個性として、備前焼を楽しむことができますよ。■食器として優れた性質をもつ備前焼室町時代末期頃からは、茶道具としても好まれていた備前焼。現在もさまざまな食器が備前焼の技術で作り出されています。備前焼が食器として使い勝手がいい理由はいくつかありますが、そのひとつが比熱の高さ。熱しやすく冷めにくいため、あたたかい飲み物をあたたかいまま楽しむことができます。このマグカップも、コーヒーや紅茶、日本茶などあたたかいものをゆっくりといただくのに適しています。また、備前焼は釉薬を使わず焼き上げているため、表面の凹凸に微細な気孔があり、通気性があるのも特徴。この通気性こそが、コーヒーの味をまろやかにして美味しく感じさせてくれる効果があるのです。他にも、ビールタンブラーであれば表面の凹凸がビールの泡をきめ細かくしてくれて香りを逃さないであったり、お皿であれば水分が蒸発しにくく料理の乾燥を防いでくれたりとメリットがいっぱい。普段使いできる備前焼には、良質な土の自然の力を借りたたくさんの利点がありますね。■毎日使いたくなる洗練されたシンプルさ マグカップは、底から飲み口まで大きく広がることがなくスッと伸びたシンプルな形状。あたたかみあふれる質感とうまくバランスをとるような、洗練されたデザインが魅力です。持ち手はしっかりとした太さがあり、男性の手でも指をかけやすくとてももちやいのも特徴。直径は約7cm、高さは約9cmで、容量は約230ml。大きすぎないサイズは、食事やティータイムはもちろん、オフィスのデスクなどでも重宝します。重量は約200gと、一般的な陶器のマグカップと変わらない重さ。備前焼は重厚感のある焼き物ですが、恒枝直豆氏の食器は普段使いに向けて扱いやすい薄さに仕上げられているため、重すぎないのもいいですね。■シリーズでそろえたくなる備前焼恒枝直豆氏が手がける食器は、マグカップのほかにカップ&ソーサーやコーヒードリッパー、ビールタンブラーや酒器、板皿や深鉢などさまざまな種類があります。それぞれに異なる表情を持っているため、シリーズで揃えるのもおすすめ。いつもの食卓を、ひときわおしゃれに演出することができますよ。食器以外に、花器や蓋付きの鉢などインテリアにも映えるアイテムも。日常に個性豊かな備前焼を取り入れるのはとてもおすすめです。■日常使いできる備前焼はギフトにもおすすめ毎日使える備前焼のコーヒーカップは、ギフトにもおすすめ。職人の手仕事によって作られた製品は、大切な人への誕生日プレゼントやお祝いとして、また父の日・母の日・長寿祝いなど、日頃の感謝の気持ちを伝えたいときにもぴったりの品です。テーブルウェアにこだわりのある方や、日本の伝統を感じられる陶器が好きなご家庭へのプレゼントとして贈ってもよろこんでもらえるでしょう。オプションから選べるBECOSのラッピングサービスは、和紙や風呂敷など日本ならではの素材を使った和モダンなデザインからお好みで選ぶことができます。また、直接手渡しできない時には、メッセージカードに伝えたい文章をタイピングするというサービスも。ぜひ想いを込めて、大切な方へ贈ってくださいね。「購入手続きへ」→「ラッピング」からお好きなデザインをお選びください。熨斗、紙袋、メッセージカード、花束なども一緒にご注文が可能です。<作り手からのコメント>備前焼のマグカップです。質の良い陶土で一点づつ成形し乾燥させたのち、絵付けもせず釉薬も使わずにそのまま焼き上げました。窯への詰め方や窯の温度などによって自然に模様が表れるため、同じ模様、同じ色の作品はありません。全て1点モノになりますので複数購入して違いを楽しむ方も多くいらっしゃいます。渾身の作品をあなたの日常の中でお楽しみください。<作り手のこだわり>ビールタンブラーが人気の陶芸家「恒枝直豆|備前焼」恒枝直豆2001年陶芸家恒枝 直豆チャレンジを続ける陶芸家1971年岡山県倉敷市に生まれ、1997年に備前焼作家の末石泰節に師事し作陶活動を開始しました。1998年に備前陶芸センター研修生を経て、1999年に備前焼作家の佐藤苔助に師事し、2001年に北海道富良野にて独立しました。2001年から2016年8月まで北海道にて活動し、2016年に岡山県浅口市に拠点を移し、2017年には穴窯を築窯し、初窯を出しました。活動の場所を移しながら、備前焼の魅力を伝えられるよう常にチャレンジを続けています。明るい「オレンジ色」備前の土を穴窯で焼き締めた器は、一般的な登り窯で焼くよりも薪で焚いた際の煙の量を抑えることができ、一般的な備前焼よりも明るいオレンジ色の発色が強くなります。よく縮む粘土の特徴を生かして、普段使い出来るよう薄手で軽い作りであり、また粘土の通気性は水との相性が良いため、キッチンウェアを中心とした作品を多く作っています。煙、すなわち灰の量で器の色が決まる備前の土は、窯の焚き方次第で、様々な色や風合いになります。 一つ一つ違う色合いを楽しんでいただければ幸いです。伝統的な素材で普段使いできるものを伝統的な素材ですが、普段使いできるよう心がけ、釉薬を使わない焼しめだから出来る特徴を、シンプルに使える器に盛り込んだ作品を目指して作っています。受賞歴2003年第12回花の器コンテスト、第33回全陶展、第26回長三賞ビエンナーレ、第78回道展に入選??2018年第61回日本伝統工芸中国支部展に入選札幌、倉敷、富良野、東京、松山にて個展開催同じブランドの商品一覧はこちら商品情報生産地岡山県技法備前焼素材陶器サイズ (cm)Φ7.0*9.0重さ (g)200容量 (ml)230箱なし(ラッピングありの場合は紙箱)注意電子レンジ NG、食洗器 NG、オーブン NG、直火 NG、IH NG備考 備前焼 マグカップ | コーヒーカップ マグ 230ml 陶器 ブラウン 保温 | 普段使い 日常使い オフィス用 一点もの シンプル モダン おしゃれ | 母の日 父の日 誕生日 還暦祝い 長寿祝い 贈り物 ギフト プレゼントに | 恒枝直豆 3630 円
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商品詳細 窯元名 小西陶古 商品名 カップ&ソーサー(緋襷) サイズ カップ高さ約6cm×口径約9cm ソーサー直径約14cm 商品説明 小西陶古定番の人気商品、ヒダスキのカップ&ソーサーです。 すてきなコーヒータイムのお供に。サイズが少し大きめなので紅茶用としてもおすすめです。 備考 紙箱入り 納期:3営業日内に発送 その他の対応 他の作品 この窯元の他の作品を見る 関連キーワード 備前焼、カップ&ソーサー、食器、緋襷、小西陶古 こちらの商品写真は見本でございます。 ご注文頂いた場合、同型の商品をお送りさせていただきます。 備前焼の特性上、見本写真とは若干、景色(焼き色)はひとつひとつ異なりますので予めご了承ください。小西陶古 代々作家の家系で、1926年に窯元を設立。 初代陶古は桟切の考案者として知られ、三村陶景と共同窯を経営する。 主な作品は、ろくろによる花器、壷のほか、薄いへらで表面を磨いた上手の鶴首一輪挿しなど。細工物も有名で、干支の置物、獅子、布袋などの七福神を手掛ける。「桟切の陶古」、「細工物の陶古」として知られている。 備前焼 小西陶古 | カップ&ソーサー 和食器 窯元 食器 コーヒーカップ コーヒー 陶器 【楽ギフ_包装】【楽ギフ_のし宛書】 6200 円
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珈琲碗 70×70 皿 150×10 紙箱 備前焼 岡部享憲 作舟形鉢(深)8,400円 備前焼 岡部享憲 作長方皿(大)8,400円 備前焼 岡部享憲 作珈琲碗皿8,400円 備前焼 岡部享憲 作石肌焼酎杯9,450円 備前焼 岡部享憲 作面取焼酎呑7,350円 備前焼 岡部享憲 作後手ティーポット15,750円 備前焼 岡部享憲 作麦酒杯(ロング)8,400円 備前焼 岡部享憲 作ハート型花入,350円 備前焼 岡部享憲 作手付花入10,500円★楽天ランキング1位獲得! 岡部 享憲 プロファイル 物作りに魅力を感じていた21歳の時、備前の土に触れて作家を志す。 1973年以後陶正園と黄薇堂で修行する。 1995年吉永町南方に登り窯を築いて独立する。 花入れをはじめ、茶器、食器などの器全般を作る。表面の胡麻の変化、作品を和らげ る線文が面白い、均整とれたデザインの素晴らしさと、細部に亘る細やかな仕上げは 彼の作品に取り組む姿勢を伺わせる。 備前焼とは 備前焼は、良質の陶土で一点づつ成形し、乾燥させたのち、絵付けもせず釉薬も使わ ずそのまま焼いたもので、土味がよく表れている焼き物です。 焼き味の景色は、胡麻・棧切り・緋襷・牡丹餅などの変化に富んでいますが、それらは作品の詰め方 や燃料である松割木の焚き方などの工夫と、千数百度の炎の力によって完成されたものです。 一点として同じ形も焼き味も同じものは無いと言えます。 幅約5メートル、全長54メートルの全国でも最大規模の伊部南大窯跡 備前焼の歴史 備前焼は、古墳時代の須恵器(すえき)の製法が次第に変化したもので、平安時代に熊山のふもとで 生活用器の碗・皿・盤や瓦などが生産されたのがその始まりといわれています。 鎌倉時代には、主に山土を主体とした粘土による壷・甕・擂鉢が多く作られましたが、この 頃から次第に現在の備前焼特有の赤褐色の焼肌のものが焼かれ始めました。 室町時代の終わり頃から、「ひよせ」と呼ばれる伊部の地から採取した粘土が使用されるよ うになり、成形にもロクロが用いられ量産ができるようになり、また半地下式の大形の穴窯が作られ たのです。 その後江戸時代になると藩の保護・統制もあり小規模の窯が統合され、南・北・西に本格的 に大規模な共同窯(大窯)が築かれ、窯元六姓(木村・森・頓宮・寺見・大饗・金重)による製造体制 が整いました。 一方製品も、室町時代以降作られた茶陶器や日常雑器の他に置物なども作られるようになり ます。これらの大窯による生産は以後江戸時代末期まで続くのですが、この頃京都・有田・瀬戸などで磁器 の生産が盛んに行われるようになり、備前焼は次第に圧迫されるようになりました。 明治から昭和初期に至る時期は苦しい時代でしたが、そのような時にも窯の火は絶えることなく様々 な努力は続けられました。この衰退した備前焼を現在の繁栄に導くきっかけを作ったのは金重陶陽で した。金重陶陽は昭和31年に国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に指定され、これをきっかけに多くの 人々が努力を重ね低迷期を脱しました。またこの頃から国内だけでなく、 海外でも純日本的な備前焼の 人気が高まり、陶陽の死後も、藤原啓、山本陶秀、藤原雄、伊勢崎淳と人間国宝を輩出していくように なりました。 現在では伝統的な作風に加え、個性豊かな作品に至るまで作家や陶工によって 一点一点作られ続けています。 登り窯 高温で焼き上がる登り窯ならではの仕上がりをお楽しみください。 土を寝かせて熟成させます。 備前焼の土とは 備前焼の魅力である茶褐色の地肌は「田土(ひよせ)」と呼ばれる、たんぼの底(5m 以上掘る場合もある)から掘り起こした土と、山土・黒土を混ぜ合わせた鉄分を含む土で焼かれます 。土の配合にもある程度比率が存在しますが、各々の土を寝かす期間も存在し、出土する場所によっ ても成分が違ってきます。よって、作るには熟練の技が問われます。なお、金重陶陽は10年寝かせた 土を使っていたそうです。 備前焼の多彩な窯変 胡麻(ごま) 松割木の灰が焼成中に作品に付着し、胡麻をふりかけたような状態になったも のをいいます。作品の多くは、灰が多くかかる棚の上に置かれ、降りかかった灰が熱で溶けて流れた 状態のものを”玉だれ”といいます。今では、自然胡麻の他に人為的に胡麻を出すため灰を焼成前に 作品に付けて焼くこともできるようになりました。 棧切り(さんぎり) 窯床に置いてある作品が炭に埋もれ、直接炎があたらないことと、空気の流れが悪いことが 相まって還元焼成(いぶし焼きの状態)になったために生じる窯変で、ネズミ色・暗灰色・青色等に 発色します。今では自然棧切りの他に人為的に棧切りを出すために、木炭の科学作用を応用し、窯焚 きを止める直前に大量の木炭を投げ入れ、棧切りを作る方法(炭棧切り)も行われています。 牡丹餅(ぼたもち) 皿・鉢等の上に別の作品を置いて焼成し、その部分だけ火が当たらず赤く焼けたものをいい ます。 現在では、上に置く物を自分の好きな形にしたり、組み合わせて模様を作る場合もあります。 緋襷(ひだすき) 本来は大きな作品や「サヤ」の中に入れられた作品がくっつくのを防ぐため、ワラを間には さんだり巻いたりして焼いたものであり、ワラの成分と粘土の鉄分が科学反応をおこし、緋色の線が 現れたものをいいます。 今では、電気窯で焼成することも多くなりました。 青備前(あおびぜん) サヤ等に入れられ、特定の場所で高い熱によって煙と一緒にいぶし焼にしたため、青灰色に なったものを言います。また、炭に埋もれてしまっても青く焼き上がり、自然青とか天然青とかいわ れています。今ではこのような青備前を人工的に科学変化によって作る為に窯を密閉することによっ て青灰色に焼成することもできます。また、焼き上がる直前に窯の中に食塩を投げ入れて作る塩備前 もできます。 伏せ焼(ふせやき) 蕪徳利・壷等に多く見られるもので、作品の上に別の作品をかぶせて焼くことにより、上下 の焼けが異なった色に分かれているものをいいます。作品の中には伏せた部分がワラにより緋襷にな っているものもあります。 備前焼の七不思議 1.投げても割れぬ、備前すり鉢 備前焼は、釉薬をかけず裸のまま、約2週間前後1200度以上の高温で焼き締めるため、強度が他の焼 き物に比べると高いレベルにあります。それがゆえに、「投げても割れぬ・・・・」と言われるよう になりました。 2.冷たいビール、温かいお茶 備前焼は内部が緻密な組織をしているために比熱が大きくなります。そのため保温力が強く熱しにく く、冷めにくくなります。 3.きめ細かな泡で、うまいビール 備前焼には繊細な凸凹があり発泡能力が高いことから、泡はきめ細かく泡の寿命が長いことからより 美味しく飲むことができます。 4.長時間おくと、うまい酒に 備前焼の内部に微細な気孔があるため、若干の通気性が生じます。そのため酒の酵母菌の働きが活発 になり熟成効果が期待されます。 これにより、酒、ウイスキー、ワインの香りが高くまろやかで、こ くのある味に変身します。 5.新鮮でうまい料理が食せる 備前焼は、他の焼き物に比べ表面の小さい凸凹が多いため、食物が皿肌に密着しないので取りやすく 、又水分の蒸発力が弱いので乾燥を防ぎ、新鮮さを保ちます。 6.花瓶の花が長もち 備前焼には微細な機構と若干の通気性があるため、長時間生きた水の状態が保たれ花が長もちします 。 7.使うことで、落ち着いた肌ざわり 備前焼の表面の微細な凸凹が、より使い込むことにより角が段々と取れ、使えば使うほど落ちついた 味わいを増します。 ※丁寧な手作り作品の為、まとまった数量は納品までに1〜2ヶ月かかる場合もございます。お早めにお申し込み下さいませ。 ご注文時のご注意 備前焼の「窯変」とは、窯の中の状況によって器の素地や釉薬が偶然に起こす変化の事で、同じ窯で同じ時に焼かれても、窯の中で置かれた場所の違いで、炎の当たり方や灰の掛かり具合が変わってくるために、一つとして同じ模様にはなりません。したがって、実際にお届けする商品は写真のものとは、模様の出方や、多少のフォルムの違いなどがございます。ご注文の際は、こちらの事柄を十分にご理解下さいませ。気になさるお客様のご注文は恐縮ですが、お控え下さいませ。 備前焼 岡部享憲 作 珈琲碗皿(岡部-05)| おしゃれ 日本製 工芸品 山口県 和食器 陶器 コーヒーカップ コーヒー碗皿 珈琲カップ 父の日 母の日 プレゼント ギフト 9680 円
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珈琲碗 70×70 皿 150×10 紙箱 備前焼 岡部享憲 作舟形鉢(深)8,400円 備前焼 岡部享憲 作長方皿(大)8,400円 備前焼 岡部享憲 作珈琲碗皿8,400円 備前焼 岡部享憲 作石肌焼酎杯9,450円 備前焼 岡部享憲 作面取焼酎呑7,350円 備前焼 岡部享憲 作後手ティーポット15,750円 備前焼 岡部享憲 作麦酒杯(ロング)8,400円 備前焼 岡部享憲 作ハート型花入,350円 備前焼 岡部享憲 作手付花入10,500円★楽天ランキング1位獲得! 岡部 享憲 プロファイル 物作りに魅力を感じていた21歳の時、備前の土に触れて作家を志す。 1973年以後陶正園と黄薇堂で修行する。 1995年吉永町南方に登り窯を築いて独立する。 花入れをはじめ、茶器、食器などの器全般を作る。表面の胡麻の変化、作品を和らげ る線文が面白い、均整とれたデザインの素晴らしさと、細部に亘る細やかな仕上げは 彼の作品に取り組む姿勢を伺わせる。 備前焼とは 備前焼は、良質の陶土で一点づつ成形し、乾燥させたのち、絵付けもせず釉薬も使わ ずそのまま焼いたもので、土味がよく表れている焼き物です。 焼き味の景色は、胡麻・棧切り・緋襷・牡丹餅などの変化に富んでいますが、それらは作品の詰め方 や燃料である松割木の焚き方などの工夫と、千数百度の炎の力によって完成されたものです。 一点として同じ形も焼き味も同じものは無いと言えます。 幅約5メートル、全長54メートルの全国でも最大規模の伊部南大窯跡 備前焼の歴史 備前焼は、古墳時代の須恵器(すえき)の製法が次第に変化したもので、平安時代に熊山のふもとで 生活用器の碗・皿・盤や瓦などが生産されたのがその始まりといわれています。 鎌倉時代には、主に山土を主体とした粘土による壷・甕・擂鉢が多く作られましたが、この 頃から次第に現在の備前焼特有の赤褐色の焼肌のものが焼かれ始めました。 室町時代の終わり頃から、「ひよせ」と呼ばれる伊部の地から採取した粘土が使用されるよ うになり、成形にもロクロが用いられ量産ができるようになり、また半地下式の大形の穴窯が作られ たのです。 その後江戸時代になると藩の保護・統制もあり小規模の窯が統合され、南・北・西に本格的 に大規模な共同窯(大窯)が築かれ、窯元六姓(木村・森・頓宮・寺見・大饗・金重)による製造体制 が整いました。 一方製品も、室町時代以降作られた茶陶器や日常雑器の他に置物なども作られるようになり ます。これらの大窯による生産は以後江戸時代末期まで続くのですが、この頃京都・有田・瀬戸などで磁器 の生産が盛んに行われるようになり、備前焼は次第に圧迫されるようになりました。 明治から昭和初期に至る時期は苦しい時代でしたが、そのような時にも窯の火は絶えることなく様々 な努力は続けられました。この衰退した備前焼を現在の繁栄に導くきっかけを作ったのは金重陶陽で した。金重陶陽は昭和31年に国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に指定され、これをきっかけに多くの 人々が努力を重ね低迷期を脱しました。またこの頃から国内だけでなく、 海外でも純日本的な備前焼の 人気が高まり、陶陽の死後も、藤原啓、山本陶秀、藤原雄、伊勢崎淳と人間国宝を輩出していくように なりました。 現在では伝統的な作風に加え、個性豊かな作品に至るまで作家や陶工によって 一点一点作られ続けています。 登り窯 高温で焼き上がる登り窯ならではの仕上がりをお楽しみください。 土を寝かせて熟成させます。 備前焼の土とは 備前焼の魅力である茶褐色の地肌は「田土(ひよせ)」と呼ばれる、たんぼの底(5m 以上掘る場合もある)から掘り起こした土と、山土・黒土を混ぜ合わせた鉄分を含む土で焼かれます 。土の配合にもある程度比率が存在しますが、各々の土を寝かす期間も存在し、出土する場所によっ ても成分が違ってきます。よって、作るには熟練の技が問われます。なお、金重陶陽は10年寝かせた 土を使っていたそうです。 備前焼の多彩な窯変 胡麻(ごま) 松割木の灰が焼成中に作品に付着し、胡麻をふりかけたような状態になったも のをいいます。作品の多くは、灰が多くかかる棚の上に置かれ、降りかかった灰が熱で溶けて流れた 状態のものを”玉だれ”といいます。今では、自然胡麻の他に人為的に胡麻を出すため灰を焼成前に 作品に付けて焼くこともできるようになりました。 棧切り(さんぎり) 窯床に置いてある作品が炭に埋もれ、直接炎があたらないことと、空気の流れが悪いことが 相まって還元焼成(いぶし焼きの状態)になったために生じる窯変で、ネズミ色・暗灰色・青色等に 発色します。今では自然棧切りの他に人為的に棧切りを出すために、木炭の科学作用を応用し、窯焚 きを止める直前に大量の木炭を投げ入れ、棧切りを作る方法(炭棧切り)も行われています。 牡丹餅(ぼたもち) 皿・鉢等の上に別の作品を置いて焼成し、その部分だけ火が当たらず赤く焼けたものをいい ます。 現在では、上に置く物を自分の好きな形にしたり、組み合わせて模様を作る場合もあります。 緋襷(ひだすき) 本来は大きな作品や「サヤ」の中に入れられた作品がくっつくのを防ぐため、ワラを間には さんだり巻いたりして焼いたものであり、ワラの成分と粘土の鉄分が科学反応をおこし、緋色の線が 現れたものをいいます。 今では、電気窯で焼成することも多くなりました。 青備前(あおびぜん) サヤ等に入れられ、特定の場所で高い熱によって煙と一緒にいぶし焼にしたため、青灰色に なったものを言います。また、炭に埋もれてしまっても青く焼き上がり、自然青とか天然青とかいわ れています。今ではこのような青備前を人工的に科学変化によって作る為に窯を密閉することによっ て青灰色に焼成することもできます。また、焼き上がる直前に窯の中に食塩を投げ入れて作る塩備前 もできます。 伏せ焼(ふせやき) 蕪徳利・壷等に多く見られるもので、作品の上に別の作品をかぶせて焼くことにより、上下 の焼けが異なった色に分かれているものをいいます。作品の中には伏せた部分がワラにより緋襷にな っているものもあります。 備前焼の七不思議 1.投げても割れぬ、備前すり鉢 備前焼は、釉薬をかけず裸のまま、約2週間前後1200度以上の高温で焼き締めるため、強度が他の焼 き物に比べると高いレベルにあります。それがゆえに、「投げても割れぬ・・・・」と言われるよう になりました。 2.冷たいビール、温かいお茶 備前焼は内部が緻密な組織をしているために比熱が大きくなります。そのため保温力が強く熱しにく く、冷めにくくなります。 3.きめ細かな泡で、うまいビール 備前焼には繊細な凸凹があり発泡能力が高いことから、泡はきめ細かく泡の寿命が長いことからより 美味しく飲むことができます。 4.長時間おくと、うまい酒に 備前焼の内部に微細な気孔があるため、若干の通気性が生じます。そのため酒の酵母菌の働きが活発 になり熟成効果が期待されます。 これにより、酒、ウイスキー、ワインの香りが高くまろやかで、こ くのある味に変身します。 5.新鮮でうまい料理が食せる 備前焼は、他の焼き物に比べ表面の小さい凸凹が多いため、食物が皿肌に密着しないので取りやすく 、又水分の蒸発力が弱いので乾燥を防ぎ、新鮮さを保ちます。 6.花瓶の花が長もち 備前焼には微細な機構と若干の通気性があるため、長時間生きた水の状態が保たれ花が長もちします 。 7.使うことで、落ち着いた肌ざわり 備前焼の表面の微細な凸凹が、より使い込むことにより角が段々と取れ、使えば使うほど落ちついた 味わいを増します。 ※丁寧な手作り作品の為、まとまった数量は納品までに1〜2ヶ月かかる場合もございます。お早めにお申し込み下さいませ。 ご注文時のご注意 備前焼の「窯変」とは、窯の中の状況によって器の素地や釉薬が偶然に起こす変化の事で、同じ窯で同じ時に焼かれても、窯の中で置かれた場所の違いで、炎の当たり方や灰の掛かり具合が変わってくるために、一つとして同じ模様にはなりません。したがって、実際にお届けする商品は写真のものとは、模様の出方や、多少のフォルムの違いなどがございます。ご注文の際は、こちらの事柄を十分にご理解下さいませ。気になさるお客様のご注文は恐縮ですが、お控え下さいませ。 備前焼 岡部享憲 作 珈琲碗皿(岡部-05)| おしゃれ 日本製 工芸品 山口県 和食器 陶器 コーヒーカップ コーヒー碗皿 珈琲カップ 父の日 母の日 プレゼント ギフト 9680 円
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