◆最適な着用時期 10月〜翌年5月の袷頃◆店長おすすめ着用年齢 30代〜◆着用シーン 結婚式、式典など◆あわせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯など 絹100%たちきり身丈182cm 内巾約37cm(裄最長約70cm)白生地には千總オリジナル絹糸舞妓の純国産糸を使用した特選絹地を使用しております。 【 仕入れ担当 中村より 】ただ純粋に追求する、『美』のかたち…きものというお召し物の代表格。【千總】の手掛けた黒留袖をご紹介いたします。第一礼装に相応しい極上の品格と華やぎ…天皇家の調度品をも調えられる千總の作品。一生もののこしらえに、これほど相応しいものはございません。生地からこだわりの最高級の一枚。この機会に大切な日の装いにご愛用のお品になれば幸いでございます。まずはどうぞご覧くださいませ。【お色柄】深く深く、吸い込まれそうなほど奥深い漆黒地。程よいシボが魅力的な濱ちりめんの上質な地が用いられております。その地に、あらわされたこの上なく典雅な意匠。流水に扇草花模様が表されました。挿し色はあくまで深く深く、落ち着いた色彩で上品な華やぎを醸し出し…上前だけでなく後ろ身頃にも細緻にほどこされた刺繍が圧倒的な格調を添えて、お柄に贅沢に施された鮮やかな平刺繍は富貴な表情を見せ、贅沢なお品であるとひと目でおわかり頂けることでしょう。まさに慶賀のお席にふさわしいひと品となりました。正統派古典の伸びやかで晴れやかな姿を凝縮しきった秀逸品と言えましょう。【千總について】千總さんの創業は、西暦1555年。千切屋西村家が、京都三条にて織物業をはじめたことに由来します。もともとその先祖は藤原氏の出で、奈良興福寺の一乗院に関係が深く、春日大社の若宮祭に「千切花」(ちぎりばな)と呼ぶ供花を捧げるのを慣例としていました。平安遷都に際し都城造営の仕事を命ぜられて京都に移り、この宮大工のときに「千切屋」の屋号を賜り、織物業の創業、千切屋總左衛門の名から「千總」と名付けられました。その後、江戸中期にかけて友禅染めが大流行し、千總も御所や宮家の御用をはじめとして友禅小袖を手がけ、その優秀な技術と感覚が賞賛を得ました。昭和33年には皇太子様御成婚のための美智子様調度品の御用命を受ける等、現在に至るまで「千總」は多くの人々に憧れの存在となっております。【 千總(ちそう)について 】1555年(弘治元年)創業1937年(昭和12年)設立時代で言えば室町の時代より、江戸、明治、大正、昭和、平成、令和と連綿と友禅の技を守り継承している京友禅の名門。明治年間にはそれまで用いられていた友禅の下絵を、十二代西村總左衛門が一新、岸竹堂を皮切りに、今尾景年や幸野楳嶺など、近代京都画壇を代表する画家たちにに依頼するなどして友禅染の新時代を拓く。技術開発にも積極的に取り組み、天鵞絨友禅、写し友禅、刺繍の技術の粋を集めた大作を次々に発表、国内外の博覧会で数々の賞を受賞。美術染織品と呼ばれる分野のパイオニア。戦時中は友禅染の技術保存のため研究所を設立、戦後は伝統の技を活かし、着物に留まらない友禅の可能性を現在に至るまで追求し続けている。千總では養蚕から、製糸、生地の製織全て日本国内で行っており、白生地の製織は作品の魅力を最大限に引き出すため、丹後にある専属の機屋でオリジナルのものを製織。友禅の図案の製作を行う図案室があり、専属の図案家が在籍、また歴史の中で蓄積してきた約2万点にも及ぶ所蔵品がある。 お仕立てご希望の場合、解手のし6,050円+※胴裏7,260円〜+比翼16,5000円+紋入れ16,500円+お仕立代39,600円(全て税込)で承ります。 ・海外手縫い価格です。国内手縫いは、+42,900円(税込)で承ります。 お仕立て上がりまでの期間は、通常約50日です。加工(湯のし、地入れ、紋地入れ)はこちら (解手のし) ※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。 [文責:中村 浩二] ▲ サブ画像をクリックすると拡大画像がご覧になれます。